2024年5月6日月曜日

30代前半独身男性が家を建てた話(1)

家を買いました。

家を買う理由は人それぞれだと思いますが、多くの人は結婚を機に……とか、子供が出来たから……といった理由でしょう。独身で家を買ったという話は時々聞くものの、間違いなく多数派ではないと思います。
そういう意味では単純にコンテンツとして面白いかもしれないというのと、そもそも家を買うということ自体が人生で一度あるかどうかという大きなイベントなので、自分用の記録も兼ねて家を買ったときの話をまとめることにします。

長くなりそうなので複数回に分ける予定。最初は契約に至るまでの話なのであまり面白くないかも。

動機


「ガレージが欲しい!」

車が好きな人なら誰もが一度は考えることだと思います。例に漏れず自分もそうです。
以前札幌に住んでいた頃、住んでいたマンションから2分ほど歩いたところにシャッター付きのガレージを借りていました。車を雨風にさらさずに済み、札幌という豪雪地帯でありながら雪下ろしも不要、1.5台分くらいの幅があったため外に出さなくても簡単な整備ができる。その時の経験から、やっぱガレージ欲しいよなあという思いを強く持つようになりました。一方で、先に書いた通り家からやや歩かなければいけないというデメリットがありました。

一旦実家に戻ったのを経て、守谷に引っ越して一人暮らしを再開し、新居に越す直前まで住んでいたアパートでは、屋根は無いものの、玄関を開けたら目の前に車があるという生活になりました。
これもとても良かった。荷物を出し入れするために車を家の前まで持ってくる必要もないし、整備中に道具が足りないということに気付いてもすぐに取りに行ける。
朝、寝室のカーテンを開けると車が見えるという副次的な良さもありましたが、これはまた別の話。

といった具合に、札幌でガレージの良さを知り、守谷で家の前に車がある生活の良さを知ったため、じゃあ次は家の前にガレージだとなるのは自然な流れでしょう。
元々モノとしての家が好きだということ、車社会での暮らしが自分に合っていたということ、このあたりは持ち家比率が高く、割と現実的な値段で家が買えるということがあって、守谷に住み始めて間もなく近場の土地・新築・中古問わず色々な物件をインターネットで眺めていました。

結婚願望との折り合い


一方で、結婚する前に家を買ってしまうのか? という葛藤もありました。
ただ、結婚したいか? という問いに対して0か1なら1なのですが、0から100のどのくらいかと言われると50くらいというのが正直なところであり、実際に茨城県の結婚支援事業に登録して2年間活動していたものの良縁には恵まれなかったので、なんかもういいかなという気持ちになってきていました。とはいえ完全に諦めたわけではないので良縁があったらお待ちしております。
ちなみに茨城県は全国ワーストの男余り県だそうです。

本格的に動き始める~契約


婚活がどうでもよくなってからは、物件情報をインターネットで眺めるだけでなく、実際にハウスメーカーや不動産屋へ問い合わせたり現地を見に行ったりしました。
本格的に動き始めて、家とは別棟でガレージを建てるには100坪くらいあった方が良いということ、予算的に家とガレージ同時にやるのはちょっと無理そうということ、相場と広さと立地を考えると大体このエリアということがわかってきた頃、以前土地を見に行った業者から条件にほぼ完璧に合致する土地を紹介されてしまいました。2023年1月のことです。

実はこの頃転職が決まっており、2月末に退職、3月いっぱい無職で4月から次の会社ということになっていました。
このタイミングで家買うのマジ? という気持ちもありましたが、あまりにも条件にピッタリだったので、これを逃したらそれはそれで後悔しそうだなという思いが日に日に強くなり、思い切って契約することにしました。
結果的には無職期間にじっくりと時間を取って家の設計をすることができたので、これはこれでよかったのかもしれません。

なおこのころコロナ禍等の理由で守谷をはじめ、つくばエクスプレス沿線の土地の値段はみるみる上がっていました。不動産屋から聞いた話ですが、土地の需要に対して供給が全然追いついておらず、売主のほぼ言い値で仕入れているような状態なんだそうです。インターネットにも出物はほとんどなく、良い土地はインターネットに出てくることなく売れるなどと言われていました。結果として自分もそのパターンになってしまったわけですが。

契約した業者は土地+これから建てる新築(標準仕様、床面積30坪)と合わせていくら、という方法で売っているところです。一般的に言うところの建築条件付き土地にあたります。
調べていた中で、「あのハウスメーカーで建てたいな」という気持ちはあったのですが土地が出てこず、結果的に土地も用意してきたこの業者で契約することになりました。

買った土地について


守谷市からはギリギリ外れて、つくばみらい市の調整区域の土地を買いました。
調整区域というと一般的には家を建てられない土地として知られていますが、茨城県では調整区域に家を建てるための条例がいくつかあります。有名なところでは、いわゆる「10年特例」制度でしょう。これは茨城県で家探しをしたことがある人の多くが知っていると思います。
自分が買った土地は「区域指定」に該当します。これは市街化区域との線引き前から存在する既存集落などに適用されるもので、エリアが明確に定められています。エリアの地図は市の公式サイトなどで閲覧可能です。

エリア内であれば建築物に一定の条件はあるものの(とはいえ設計時に気にすることはなかった)、誰でも家を建てることができます。
ちなみに守谷市には区域指定に該当するエリアはありません。

住宅ローン仮審査


まだ正式な退職前でしたが、勤務先には転職先の情報を書いて(不動産屋の指示)住宅ローンの仮審査を出しました。内定通知書と採用条件通知書があればその情報を基に審査してくれるようです。
これ以前に他の物件を見に行った際にも仮審査を出しており、審査は通るものの希望額より減額されるというパターンが2回続いていましたが、幸い今回はすんなり通りました。転職して年収が上がったからのか、会社の信用も上がったからなのかはわかりませんが。

一旦ここまで。家の設計の話に続きます。

続き↓

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